(インタビュー)なぜロシアは力ずくか 前北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長、岩下明裕さん:朝日新聞デジタル

(インタビュー・岩下明裕さん)40年近くロシアを見てきましたが、あの国にはミッション(使命)があるんですね。自分たちは偉大である、偉大な民族である、責任があると。周りに対しても自分たちが導かなければいけない、みたいな思い込みがある。


最後の北方領土問題に関する見立て、ぞっとしたな…有料だけど読んだ方がいい良記事→

エリツィン時代にやるべきことをやらず、安部がさらに最悪のやらかしをした、と。日本の外交のダメさが凝縮されているな、北方領土問題は。


40年近くロシアを見てきましたが、あの国にはミッション(使命)があるんですね。自分たちは偉大である、偉大な民族である、責任があると。周りに対しても自分たちが導かなければいけない、みたいな思い込みがある
岩下明裕前北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長
岩下明裕前北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長

“「40年近くロシアを見てきましたが、あの国にはミッション(使命)があるんですね。自分たちは偉大である、偉大な民族である、責任があると。周りに対しても自分たちが導かなければいけない、みたいな思い込みがある」”
(岩下明裕 前スラブ・ユーラシア研究センター長)
(岩下明裕 前スラブ・ユーラシア研究センター長)


余りにも忌憚の無い論評で面白過ぎる

北方領土は元々日本のものでもロシアのものでもない。ずっと暮らしてきた各先住民族のものだった。私はロシア政府にも日本政府にも共感できない。

「中ロは2000年代初頭、かつて軍事衝突を繰り返した国境問題を解決しました。中国人の学者たちから『なぜ日本は北方領土問題を今解決しようとしないのか、こんな時期は二度と来ない、必ずロシアは立場を変える、今やらないと絶対にない』と何度も言われました。」

「プーチン氏にすり寄って翻弄(ほんろう)された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」

(「北方領土」問題について)
「この問題は安倍晋三政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」
「この問題は安倍晋三政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」

プーチンがウクライナに侵略戦争を行なっているのは〈「プーチンは『偉大なソ連』を取り戻したいだけ〉。やっとまっとうな識者の見方が一致しつつある。この記事も同じ→ 前北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長、岩下明裕さん:朝日新聞デジ

「中国の中での議論は常に、こんなロシアは今しかない、必ず力を取り戻して復活する、今のうちにやれることをやらないといけない、です。エリツィン大統領の時でしたが、当たってしまいましたね」
北海道大学教授 岩下明裕さん:朝日新聞
北海道大学教授 岩下明裕さん:朝日新聞

※有料記事

全編に渡って何かしらの諦観めいた風情が漂っておる。/

岩下明裕さん
「(北方領土)問題は安倍政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」
「(北方領土)問題は安倍政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」

"ロシア人に尋ねたら『ロシアにはロシアの民主主義がある、お前の言う民主主義は意味が狭すぎる』と言うでしょう"
"中ロ蜜月、ほぼ準同盟の関係だけど根っこの部分に信頼関係はない"
"中ロ蜜月、ほぼ準同盟の関係だけど根っこの部分に信頼関係はない"

ロシアの本来的な大国意識、はピンと来なかったが、概ね良いインタビューだった。中国、さすが…

北方領土交渉
岩下明裕・前北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長
「この問題は安倍晋三政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」
岩下明裕・前北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長
「この問題は安倍晋三政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです」

領土問題に関しては、中国はうまくロシアとのタイミングを逃さなかったと。ロシアにも帝政時代以来の「中華思想」みたいなのがあるのね。

明なる解。これだけスッパリ解りやすいと逆に不安になる😅
以上
関連するニュース
いま話題のニュース
もっと読むPR
PR
「ロシアにはミッションがあるんですね。自分たちは偉大である、偉大な民族である、責任があると。周りに対しても自分たちが導かなければいけない、みたいな思い込みがある」