
(インタビュー・ブランコ・ミラノビッチさん)
――あなたが作った、冷戦後の世界の所得分布を示す「象グラフ」は、先進国の中間層の没落を可視化し、注目されました。
「『象グラフ』のポイントは三つです。」
――あなたが作った、冷戦後の世界の所得分布を示す「象グラフ」は、先進国の中間層の没落を可視化し、注目されました。
「『象グラフ』のポイントは三つです。」

後期資本主義が今どのように変貌しつつあるのか?何故、そしてどのカテゴリーが、マルクスの想定を外れたのか?気鋭の分析に期待!

「中国は強国になりたいだけです。米中の本質的価値観は同じなのです。バイデン氏は大国の覇権争いを、民主と専制という価値観の対立に見せようとしている」

いい記事だった。新聞は「ニュースを聞く」ではなく、新しい論説などを知る道具。(株式欄 番組表はいらない) #オピニオン & #フォーラム

「道徳の外部委託」って表現すき

エレファントカーブで有名なミラノビッチさんのインタビュー。
米国と中国の二つの資本主義が近づく可能性のくだりを興味深く読みました。「米国は、奴隷制を認める寡頭制の国家として始まりました。・・・金権政治によってその質が損なわれていることも確かです・・・」
米国と中国の二つの資本主義が近づく可能性のくだりを興味深く読みました。「米国は、奴隷制を認める寡頭制の国家として始まりました。・・・金権政治によってその質が損なわれていることも確かです・・・」

アメリカと中国は本質的な価値観は変わらず、両国の対立はバイデンが言うような民主対専制というようなものではないと言う。

で知られる世界の所得分布の歪みをあきらかにした経済学者のインタビューです→

「 「要因は、エリート層の倫理体系にもあります。資本主義が機能するには、誰もが富の獲得を目指して行動するのが大前提です。…」

バイデン大統領に代表されている中国観とは違う見方。論者は、あのチトーが率いたユーゴ出身というのも、面白い。

「資本主義が機能するには、誰もが富の獲得を目指して行動するのが大前提です。ただ、行き過ぎると内なる倫理の物差しではなく、法律という外側の規律で道徳観をアウトソーシング(外部委託)する傾向が生まれる」
二つの資本主義の行方
二つの資本主義の行方


二つの資本主義の行方 ブランコ・ミラノビッチさん
「共産主義を、最高の発展段階とみたマルクス主義の誤りは明らかです。中国やベトナムのような半植民地や植民地だった国が、地主や外国の支配を打ち破り、独自の資本主義に至るためのシステムだったのです」
左翼開発独裁
「共産主義を、最高の発展段階とみたマルクス主義の誤りは明らかです。中国やベトナムのような半植民地や植民地だった国が、地主や外国の支配を打ち破り、独自の資本主義に至るためのシステムだったのです」
左翼開発独裁
以上
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朝日新聞のインタビューも良かった。